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マイク一本から始めよう。 〜ブループロジェクト 30周年記念ヒストリー〜

 著者 葛西敏明

episode 1-7

7、文化祭やろうぜ

 

 明日の文化祭の計画を葛西がみんなに発表していた。次々に浅利が手描きの音響仕込み図、バンドセッティング表、手配書類をみんなに配って行く。

 

                          配送担当の長谷川は、7時に1校目、その後8時に2校目、最後の3校目は9時

                         に搬入をしてね。

                          頼まれた、長谷川はしばらく地図と睨めっこしていたが、真っ赤な顔を上げ

                         て、少し小さな声で反論した。

                          移動時間は少なく見積もっても各高校間でも30分以上かかる、その中で機材

                         を降ろして、大きな機材は設営をしなければならない、僕が少し考えただけでも

                         とても間に合うとは思えない。

 

                          やっぱりそう来たかと、葛西は長谷川に説明を付け足した、奴の言い分は間に合わなくても大丈夫だとの事、後で聞いた話だが本当はもう少し余裕があるが、その時間を言うとそれに合わせてズルズルと遅れるから、敢えて無理な時間を提示したようだ。

 勿論、僕たちがもらったスケジュールは正規の予定であり、30分以上時間がある。

 でも、こんな難しいお願いは長谷川にしか出来ないんだからと、すっかり機嫌を取ってもう楽しそうに笑い合っていた。

 さぁ明日から、文化祭の音響が始まる、溝落ちのあたりから、なんだか熱いものがこみ上げてきた、今日は早く帰ろうと言いながら、鳩が右向く時間になっていた。

 

 

 長谷川が今日の1日の出来事を鼻をフガフガさせながら僕に話し始めた、1校目から、生徒の手伝いが送れて大塚と2人でヒイヒイ言いながら搬入して、予定の仕込みもできない所で、タイムアップ。次の会場は、体育館だと思ったら、体育館のステージの上で、機材を全部ステージ上まで手であげて、なんとか仕込んで、3校目で搬入していたら2校目の蓮池がステージから、後ろ向きで落っこちてカセットデッキが回らなくなって、慌てて代替えのものを持って行ったりと、バタバタして1日が終わったらしい。

 葛西は相変わらず、現場は色々起こるもんだとヘラヘラと笑っている。

 

 僕は3校目の、山崎先生のいる松戸の高校の現場に入っていた。学校のスピーカーをメインに使ったりするので、機材車が来なくても設営は始められて、何より葛西が同じ会場に居たので打ち合わせはお任せして僕は音響に専念できた。

 

 ただ問題だったのは、マルチケーブルが無くて音響席がステー

ジの一番前でステージにくっつく様に組まなければならなかった

事だ、斬新な提案すぎて僕らはとても目立っていた。

 

 余談だが、1日目の終わり間際にバンドの女子高校生に囲まれて

なぜだかお菓子を貰った「明日も来るんですか?」と 来ますよ

と言ったらキャーっという反応、そんなやり取りを葛西に見られ

ていて帰りの車の中では散々からかわれた。

 

 恐るべし 青春ど真ん中世代!

 

 

 

 そんな出来事を思い返していると、長谷川は鼻息をさらに荒くさせながら続けていた、とにかく変更やハプニングが多くて大変だと

                           真っ赤な顔で主張している、葛西が笑いながら肩をポンポンと叩いて話を聞

                          いている。

                           彼が落ち着いてくると、他のみんなからもポツポツと意見が出始めた、現

                          場スタッフも1人だとステージとミキサー席を行ったり来たりですごく大変

                          で、もう1人は居ないと大変で出来ない機材がピッタリの数で変更に対応で

                          きない、など反省点が次々出てきた。

 

 

 

 

 事前打ち合わせの大切さやスタッフの人数など、今までは自分たちのバンドのライブで自分でマイクを動かしたりしていたから出来ると思っていた事が、お金を貰ってやるとなるとやはり難しい問題点となっていた。

 

 次々出る問題点と明日もあるという 切羽詰まった不穏な雰囲気が流れて、暫くの沈黙が続いた、テーブルの上のコカコーラのグラスの中の氷がカランと鳴った。

 

「じゃあ、もう一度まとめて決めよう!」

大塚が手を挙げてみんなの顔を上げさせた、部屋の中で散らばっていた全員が茶色いテーブルの周りを取り囲んだ。

 

やはり、このメンバーはこういう時はギュッと一つになる、イマイチ熱くなれない自分が少し悲しかった。

 

 

 

 

 

2020年2月29日

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