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マイク一本から始めよう。 〜ブループロジェクト 30周年記念ヒストリー〜

 著者 葛西敏明

episode 1-2

2 機材を買おう

 

 翌日、ニタニタ顔の葛西がワンカートンの半分くらいの四角い箱の前で座って待って

いた。

 全員が揃ったところで、ジャジャーン、箱から出てきたのは、SHURE SM58、超定

番のヴォーカルマイク、もしかして昨日の続きか?

 

「このマイクから始めよう」 キラキラした目で奴が続けた。みんなでとりあえず機材

を買おうよ、バンド雑誌の広告に載っている音響機材販売店アンディーズミュージュック、

明日みんなで行って機材を買おう!

 

!!!、ら、、ら!

 何をこいつは言ってるんだ?金はあるのか?とりあえず、僕は無い、専門学校生で遊ぶ金もない僕にあるわけない、みんなはあるのか?蓮池は、と顔を見るとフンフンと頷いている、多分また葛西が裏を取ったみたいだ。

 

 葛西が得意げな表情で続けた。

 高校の頃に楽器屋さんでローン組んだことがあるんだよ。  だ、か、ら、1人100万円! 5人全員で500万えーん買えるね、それだけあれば結構選べると思うよ。

 机の上に指を立て、短い人差し指をくるくる回しながら全員に強制確認を取る。 「まぁ、明日は日曜日だからみんなで中野にレッツゴーだね。」

 やばい、これ逃げれないパターンかも、、

 今日も結局解散は、鳩の時計が、東を指したところだった。

 

 

 柏の駅は人混みで嫌いだ、特に休日は西口から東口への移動にも合間って改札口付近はいつも混雑、おまけに知っている顔がもう何人も声をかけてきてその度に話をするのも面倒臭い そんな中 相変わらず大塚をもう30分待っている。

 蓮池が缶コーヒーを買ってきてくれた、あい変わらずいつも気がきく男だ。

 そのコーヒーを片手に先に行こうと言う葛西を 浅利が真柄わせながら、機材のカタログを見せたり コーヒーでも飲もうと缶を奪ってプルタブを開けた時 何食わぬ顔の大塚が現れた。

「おっせいよー」と葛西、何も言わない大塚、こいつらは いつもそれだけだ。

あんなに 苛立っていたはずのに何もなかったように、二人は肩を並べて歩き出した、そんな二人の背中が通り過ぎたところで 僕はマイルドセブンの火を消した。

 

 

 店の中は楽器が溢れていた、雑誌にあった音響機材は見当たらなく所狭しと置いてあるのが、ギターやキーボードやアンプ、ドラム

                          セット、恐るおそる、気弱そうな店員を選んで声をかけた、「あの、スピー

                          カーとかの音響機材買いたいんですけど」

                           グルグルパーマの店員は、一瞬戸惑って、天井を指差した。「二階にありま

                          すよ」

                           11段上った先には、うず高く積まれたダンボールが無造作に所狭しと置か

                          れている。

                           店というより 倉庫のような屋根裏のような?我が先に上っていった3人は

                          おもちゃ屋にいる子供のような表情で 散策を始めていた。

                           どうやらこのお店は海外のメーカーの製品を直輸入して安く仕入れている

                          ようだ。

 ひとしきり機材を見て、ぐるぐるパーマの店員に事の成り行きを話し機材をチョイスしてもらった、驚くことに海外メーカー品は50%程度の金額で購入できるそうだ。

 スピーカーを決めて、アンプを決めて、言われるがままにミキサーやマイクがどんどん書類に描かれていく、鼻息が荒い3人とは対照的に 僕と浅利は保護者のように後ろに立っていた、なんとなく1人100万円の予算にはめられて、僕たちはローンの用紙にサインした。

 

早すぎる展開に、僕の側頭部はまた痛み出した。

2020年2月23日

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