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弊社30周年を記念して、弊社の誕生からこれまでを書きとめてみました。
大体事実に沿っていますが 30年の記憶です、わたくしの都合の良いものに書き換えられております。
今まで携わってきていただいた皆様に敬意と感謝を込めて、お楽しみください。
2020年7月1日 著者 葛西敏明
episode 1-1
1.会社作らない?
始まりはいつも、こいつの突拍子もない一言だった、
「会社作らない?」
六畳ほどの畳と見上げればベニア張の天井、蛍光灯が少しちらつい
ていた。
一つの大きなため息だけが流れただけで、誰も聞いていない振りを
する。
バイクの雑誌を食い入る様に見ている 大塚に狙いを定めて目を丸めながら奴は続けた。
音響の会社を作らない?
みんなバンドやってたんだし、俺もちょっとだけど音響会社に居たから、少しはわかるんだよね。
遮る様に
「お腹空いたから、ラーメンでも食べない?」台所の奥からこの家の家主 浅利が顔を出した。
片手鍋に入ったインスタントラーメンを4つのお椀に分けて食べるのがいつもの決まりだった。
少し肌寒い部屋の中で、4人でラーメンを啜る、少し暖まったところで、大塚が切り出した。
「会社名は何にする」
じゃあ、インフィニティーは? 僕が軽い気持ちで切り出すと、「それば、うちのバンド名でしよー」浅利が切り返した。ライブサウンド、サウンドプランニング、レッド、、じゃあ、ブルーやグリーンでもいいんじゃない?
名前だけが羅列する、まぁ、夜の暇つぶしだな。
少し横になって、読みかけのヤングジャンプをパラパラと見かえし始めた。
「これは決まらないから、あみだクジにしよう!」奴の提案はいつも僕の側頭部に痛みを
与える。
初めから決めてあった様に、ノートの切れ端に、さっきの名前を書いて、次々と縦線を入
れて行く、レッド、グリーン、ブルー?
待った、これじゃなんだかわからない。
色は2つまでにしよう、いつのまにか全員が部屋の真ん中にある座卓の周りをしっかりと
囲んで、あの名前が良いとか始めている。
仕切り直して、6つの候補と、縦線がするすると伸ばされる、運命線は全員で入れた。
それではと、奴が何故かスタート地点を選んだ、おいおいそれはみんなで決めるんじゃな
いのかよ。
そんな言葉が出る前にさっさとスタート、鉛筆で書かれたカーボンの上を赤いサインペン
がスイスイと進んでいく。
到着したのはハジから三番目!あっそこ、色のところじゃないか、パラリと隠してあった
答え合わせの紙がめくられる。
奴が矢継ぎ早に結果発表をした。 ジャジャーン、ブルーに決まりました!
この後、ずっと周りから不吉だと言われ弄られた名前、ブルーが誕生した瞬間、奴以外は落胆の表情が隠せなく、大塚がすかさず意見を言った。
「ブルーだけじゃ、わからないから、なんとかブルーにした方がいいんじゃない? 成島はどう思う?」
僕か、、、僕はもともと人に意見を言うのかあまり好きじゃない、そのせいでいつも勘違いされていた、不器用といえば不器用なんだけど、心は不器用、体は器用で、バランスが取れてないらしい、
ここにいる、大塚、葛西とは中学生からの付き合い、からこれ6年になる、大塚とは高校も同じ高校に進学したんだけど、高校では違うグループ、みんな揃って なんだかしっくりくるから個人的には遠からず近からず。
大塚は、朝は寝坊助でこない割には、文化祭や体育祭では大活躍、僕とは真逆の暑苦しい男。
中学の時、何故か余った委員会が放送委員会、ここで出会ったのが葛西、奴とはお昼の放送で流すラジオドラマを作ったり、体育祭なんかでは音響係を一緒にやったりした。
ああ、ここで僕の平凡な道が外れちゃったんだろう。
僕は音響の専門学校に進み、葛西は音響カンパニーで先月まで働いていた。
浅利とは、高校時代に組んだレベッカのコピーバンドのヴォーカル。
色が透き通るように白く黙っていれば西洋人形のような顔立ちで、愛くるしいが、いつもズバズバと俺に切れ込んでくる。
自分の意見を言わないように、話を逸らしてみた。
「会社は具体的にどんな風にやって行くの?」
葛西の眉が、少し上がった、こいつは昔から考えてないと眉が動くんだよな、相変わらず計画生がない。
「みんな知ってると思うけど、俺のおじさんがイベント企画やってるし、高校とかの文化祭だったら自分たちでとってやればいいんじゃない?」
葛西の強引な計画が、出てきた。
いけるのか?と、、全員のはてな?が部屋に充満した。
ドアが開いた、こんばんわー、
いつも決まってこの時間に来る、クリっとした目の男が、ニコニコして入ってきた。
「おーっ蓮池、ちょっと聞いてくれよ」葛西が逃げるように蓮池に事の内容を素早く伝えた。この辺
の身の振り方は絶妙だ、蓮池は少し考えて、いいんじゃない、やってみるか?
やっぱり、引き入れた、、、!
そのあとは、浅利、主導で会社名は、ライブプランニング、ブルーに決定。 代表はジャンケンで
大塚に決まった。
まぁ、すぐに飽きるだろ。そんな僕の軽い考えは、翌日脆くも崩れ去る。
今時レトロな鳩の時計は3時を指していた。